概要

競技パフォーマンスのためのニューロトラッカー概論

ニューロトラッカーのトレーニングが脳に与える変化(脳の可塑性)

ニューロトラッカーは、脳神経可塑性(挙動変化、環境、神経伝達及び傷害に反応して、神経経路を及びシナプスを変化させる脳の作用をいう。)という現代の神経科学理論を活用します。脳は、信じられないほどに順応性が高く、パフォーマンス要求に対して対応するために自身を変化させます。驚くほどの聴覚を持つ盲人の話をよく見聞きします。これは、脳が必要に応じて最も効率的に脳の神経系統の配線を再編成するからです。ニューロトラッカーは脳に動きの追跡や注意の集中(認識と集中力の重要な要素)を反復して行わせることで、脳の神経網を再編成し効率的に作用するようにします。


ニューロトラッカーは、脳の深部にある認知レベルでの認識と集中力に働きかけます。スポーツ選手に対して個々のプレーや状況について指導する代わりに、ニューロトラッカーは全ての試合状況に対応できる能力を研ぎ澄ませます。これは、ウェイトルームで行うスクワットが、速度及び垂直跳び機能を向上させるのに似ています。


ニューロトラッカーは、特許取得の速度調整機能を使って最短時間で最大効果を挙げるように設計されています。トレーニングを効率的に行うには、過度の負荷を与えることのない適切な速度を発見することが最も重要です。ニューロトラッカーは「段階的」方法を使って、各選手に適した閾値を発見し、この閾値レベルで追跡トレーニングを行うように調節できます。つまり、選手は、トレーニングに習熟するまで、脳に対して適切な過負荷をかける神経活動を反復して行います。こうして、試合の最終局面、サドンデス、あるいはプレイオフなどのプレッシャーのかかる状況に対処できるようになります。


ニューロトラッカーを使ったトレーニングを反復することで(1週間に2~3回)、追跡速度能力が飛躍的に向上します。追跡速度は、脳の状況認識への意識集中とその維持能力の直接的な指標となります。なぜなら、ニューロトラッカーは、生体の認知作業であり、これは、ウェイトルームでのスクワットで身体が強化されることに似ています。選手が以前より重い重量を上げることができれば、身体的に強化されたことを意味しますが、これをニューロトラッカーに置き換えると、より高速で追跡できれば、認知的に強化されたことに例えることができます。


ウェイトルームでのトレーニングのように、ニューロトラッカーでトレーニングを行う選手は、初期段階で急激な効果を経験し、その後は、ゆっくりとしかし確実な効果を実感するはずです。通常、トレーニング開始から15~20回(1回は3~6分)で急激な効果が得られます。プロのスポーツ選手ならば、最初の15回で平均50%の能力改善があります。もちろん、選手間で大きなバラツキがあります。最初の15回で150%の改善効果を示す選手もいれば、10%以下の選手もいます。


ニューロトラッカーを利用する選手は、実際の試合でトレーニングの効果を実感します。ニューロトラッカーは、脳の視覚情報処理を効率的に支援するので、ニューロトラッカーでトレーニングをした場合、試合が「ゆっくり動いている」と感じられという選手もいます。従って、選手はより精度の高い判断をするゆとりが生まれます。


選手は、ニューロトラッカーのトレーニング効果を運転中(特に夜間)そして勉強中に実感しています。一般的に、集中力の継続期間が延び、気が散ることが少ないと報告されています。


予測能力ニューロトラッカー:
成人になっても幽霊屋敷を怖がっていた人がいました。
長年、幽霊屋敷を避けていましたが、ある日、恋人ができました。2010年10月のことです。彼は、NHLチームのための2ヶ月間のニューロトラッカーのトレーニングを終えたばかりでした。2ヶ月の間、彼はニューロトラッカーを毎日数回使っていました。上述したように、ニューロトラッカーは脳神経網を再編成し、周辺視野の動きをより効率的に処理できるようにします。その後、幽霊屋敷に入ったとき(いつも通りに神経質になりながら)、驚くべきことを発見したのです。そこは暗かったのですが、周辺視野の動きを十分に確認でき、どこから人が飛び出してくるかが分かるのです。彼が恐れを克服するのに必要だったのは、予測する能力だったのです。