概要

ニューロトラッカーについて

2.もう一つの決め手、周辺視

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空間認知能力は周辺視の能力の活用です。動きが少ない場合には、脳は余裕を持って対応することができますが、動きのスピードが速くなると、脳にかかる負担は劇的に大きくなります。ダイナミックな速い動きに対応しなければならないという点がスポーツの難しさです。

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ニューロトラッカーは、スポーツ選手にそれぞれの限界速度まで負荷をかけていって、精神の集中度をテストします。また、トレーニング速度を科学的に操作することによって、高いプレッシャーのかかる試合であっても「ゾーンに入った」状態を維持するための能力を養います。ニューロトラッカーのトレーニングによって、多くのスポーツ選手が限界速度を大幅に向上させいることが、膨大なデータによって証明されています。この速度に対応する視覚が周辺視なのです。周辺視とは対照の中心視を使っている選手は、速いスピードや対象の数の多い場合には対応できないのです。

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私たちは常に膨大な知覚データを周囲から取り込んでいますが、そのうち約80% は毎秒20億件もの視覚情報で占められています。また、私たちは周囲をすみずみまで見ていると思いがちですが、細かな部分まで見ることができるのは、視野の中心にあるごく小さな焦点のみです。つまり、一つの場面を詳細に見るためには、その焦点をすばやく動かさなければいけないことになります(私たちは意識せずにこのような行動を行っています)。このような詳細情報を得るための「スキャニング」には相当な注意力が必要であり、スキャンのポイントとポイントの間にあるものは、ぼんやりとしか把握できません。

詳細な視覚情報は重要ですが、スポーツ場面のような複雑でダイナミックな環境においては、詳細に見ることよりも、視野全体に見える多くの動きを追跡し、その先を予測することが必要になります。これは、脳の視覚中枢にとって最も困難なタスクです。大きなプレッシャーのかかる場面で、しばしば周囲に対する認識力の低下が生じてしまうのはこのためです。選手同士の衝突もこうした状況で起こり、ケガのリスクを最も高める要因にもなっています。

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スポーツ視覚の専門家の研究によると、アマチュアのスポーツ選手は、周囲に対する認識力を犠牲にして、詳細情報を必要以上に追いかけようとする傾向があるようです。これと対照的に、優秀なスポーツ選手は、必要なポイントのみに詳細情報を絞って、より選択的にスキャンを行っています。これが周辺視です。これによって、場面全体からより多くの情報を引き出すと同時に、動きの中で視点がぶれることによって生じやすい方向感覚の喪失を最小限にとどめます。スポーツ科学の研究では、視支点を用いた周辺視のトレーニングが、この認識力の強化に効果的であることが明らかになっています。視支点とは、一点に視覚の中心を定め、そこから周辺に注意を広げるテクニックです。

ニューロトラッカーは、視支点を利用したトレーニングを行い、周辺視の能力を劇的に向上させます。
速い複雑な動き、広い視野、3D(複数物体の効果的な追跡には不可欠)を用いたトレーニングは、試合中に負担がかかる脳の重要な領域に確実に刺激を与えることができます。